これからのお墓の在りかたを考える

業界異端児の赤澤です。お盆も過ぎ振替休暇で休まれている石材店も多いのではないでしょうか?

今日はお墓の在り方についてお話致したいと思います。明治初期まで個人墓が主流だったものが明治

中期に入り家制度の確立により、家単位でお墓が建立されることになりました。当時の棹石の正面お

題目文字は故人の戒名(法名)を彫っていたものから、〇〇家先祖代々之墓などのような形に変わっ

ていったとされています。

それではお墓の起源とは? 調べてみると日本では古く縄文時代から死者を埋葬する習慣があったそう

です。

最近のご先祖様を敬う形式は様々ですが、海洋散骨・樹木葬・合祀墓などと言ったものはここ15年

前に全国で広がった埋葬方法です。

本来、お墓はどうして必要とされたのでしょうか?それは生命の誕生とされる大地に還すと言われて

きました。親から子へと伝承され、それが当たり前のようにお墓の在りかたとして考えておりました

が、核家族化によって承継者がいなくなり、永く引き継がれてきた先祖と断絶してしまうなどの問題

が出てきています。

だからと言って安易に上記に挙げた海洋散骨・樹木葬・合祀墓などと言った菩提を弔う事になるとは

思いません。日本古来から引き継がれてきたように仏様をお墓にに祀る事が正しいのではないか?

と私は思います・・・・。

合祀墓は血縁のない複数の他人と埋葬され一旦、合祀されると取り出すことは出来なくなります。

海洋散骨も同様、二度と亡くなった故人の遺骨を戻すことは出来なくなります。

合同墓・合祀墓・共同墓に祀った場合、ご先祖様に手を合わし、本当に敬う事が出来るのでしょうか?

間違いなく時間の経過と共に先祖を敬う気持ちを忘れ、そのうちにお盆時期・彼岸時期になっても足

が遠のき、亡くなった故人も忘れてしまい粗末にしてしまうのではないかと危惧してしまいます。

お墓には肉体の魂が宿ると言われ続けてきています。これは間違った言い伝えではありません。

身内に不幸が続く等の問題を抱えているご家族がお墓参りに行き解消されたと言った話をよく聞く事

があります。

特に会社の業績を順調に伸ばし、成功を収めている経営者の多くは先祖供養を大切にされている方が

多いです。

お墓の在りかたを今一度見直し、正しいご先祖様の祀り方、敬う気持ちの大切さを考えて頂きたい

と思います。

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