市営(公営)霊園と民間霊園の特徴
宗派が異なるのですが、一緒のお墓に入れられますか?
公営・民間霊園などに関しては特に決まりがありませんので一緒に埋葬することは可能です。夫婦でも宗教観の違いから宗教・宗派が違う場合もありますが一緒のお墓に入られてます。ただし、寺院などは宗旨宗派が異なりますと埋葬することは困難な場合があります。しかし、寺院墓地によっては「宗教・宗派不問」として許可を出す場合もあ りますので、寺院の管理者にご相談されると良いでしょう。
永代使用料と永代使用権、永代供養料と管理費とは何かを教えてください
永代使用料と永代使用権
墓所の土地を取得するための使用権を得ることを意味しています。永代に渡り使用できる権利のことを言います。墓地以外の別の用途に転用・譲渡・転売する行為は許可されていません。また、墓所が不要になり返還することになったとしても基本的に使用料が戻ってくることはありません。
永代供養料
遺族に変わり寺院や霊園が管理し供養する方法です。具体的にはお墓を継承する人がいない、お墓の維持管理ができない方々に対し寺院・霊園で永代供養墓(合祀墓)などに期限を設けず遺骨を管頂くことです。
管理費
霊園・寺院がお墓を管理維持し続けるために管理者に対し支払う費用になります。管理費の内訳としては施設の清掃・水道・光熱費・緑地の手入れなどに充当されます。霊園によっては送迎バスなどもこれに当てはまります。
両家墓とはなんでしょうか?
1墓域に2世帯のお墓を並列して建立する場合と1つのお墓に両家の家名を刻字して建立する形式があります。子供がいなく墓守がいない、娘が嫁ぎお墓の管理・維持ができないなどの場合に選択されています。ただし、公営霊園ではこの両家墓の形式を許可していないところが多く、実際に建立するとなると制限されてしまいます。民間霊園には両家墓がおおく見受けられますので霊園管理者に聞いてみると良いでしょう。
加えて、両家墓を建立するにあたり互いの親族にも相談することをお勧めいたします。
妻の親を同じお墓に入れることは出来ますか?
妻が一人娘でお墓を守る人がいない場合に多く見られるケースです。この場合、法的には可能であり、お墓の所有者である祭祀承継者の承認が必要となります。ただし、霊園によっては使用規定に従うことになりますので管理者に確認された方が良いでしょう。
姓が異なりますが、同じお墓に入ることは可能でしょうか?
近年、嫁ぎ先のお墓に入らず、実家の両親と一緒のお墓に入りたいといったケースが増えてきました。法的には可能であり、お墓の所有者である祭祀承継者の承認が必要となります。ただし、霊園によっては使用規定に従うことになりますので管理者に確認された方が良いでしょう。
墓地を譲渡することは可能でしょうか?
永代使用権を取得された際に一般的には霊園の規定により祭祀承継者たる子孫に渡り、永代に使用する権利を得たことを意味しています。勝手に他人に譲渡・売却することは出来ません。ただし、宗教法人が墓地・霊園によっては第三者に譲渡することを禁じていない場合もあります。霊園の管理者に事前確認する必要があります。
お墓を継承する子供がいないため今あるお墓を親戚に頼むことは出来るでしょうか?
祭祀財産の継承者は法的には誰でもなることが可能です。しかし、お墓の場合は霊園などの規定により、墓地使用権の承継に「原則として3親等まで」、「原則として親族であること」と条件がある場合があります。親戚などに相談し祭祀承継者に選ぶ場合は必ず霊園の規定を確認するか直接に窓口にご相談されることをお勧めいたします。
公営霊園と民間霊園では購入金額が異なるのでしょうか?
自治体で管理している公営霊園は、民間霊園と比べれば金額的に安く購入することが可能なことから申込応募数も多くなり、当たらない可能性も高くなります。民間霊園と違い公営霊園は石材店の指定制度も無いことから自由に選択することができます。
公営霊園と比べ民間霊園だと百万円以上高いと言ったこともあり得ます。ただし、面積の違い、お墓の種類の違いなどによって民間霊園の方が安価になる場合もありますので情報収集は必要であると考えます。
公営霊園と民間霊園の違いを教えてください
各自治体で運営されている公営霊園は宗教・宗派は一切関係なく受け入れてくれます。但し、人口の多い都市部の公営霊園は常に販売していないケースも多く、返還地を抽選で受付しているところも多く見られます。ほとんどの民間霊園も同様、宗教・宗派を問うこともありませんが、一部の民間霊園では宗教に限定しているところもあります。
公営霊園と民間霊園ではお墓に掛かる費用も大きく異なることから事前に確認されることをお勧めいたします。
墓地・霊園選びのポイントは?
墓地・霊園を選ぶ際にもっとも大切な事は自宅に最も近い場所にあり、お墓参りに不便
な場所を選ばないことです。交通機関・車等で移動できる間は困りませんが、高齢にな
るにつれ、移動も困難になり墓地が遠方の場合は大変苦労されることがあります。事前
に無理のない場所を選ばれることをお勧め致します。