お墓の建立にかかる費用と戒名彫刻費用
石碑に刻む文字に決まりはあるのでしょうか?
和型の文字を入れる場合はおおよそ決まっています。「南無阿弥陀仏」「〇〇家先祖代々之墓」などといった縦に文字を入れられることが一般的です。最近では洋型墓石・デザイン墓石が主流になっており、特に決まりもないことから、刻む文字も多様化していま す。書体・文字も決まりはありません。
石塔に刻んだ文字は消せるのでしょうか?
一度彫刻された文字をどうして消すのか。消したい理由のひとつが、夫婦共同で名前を入れ、建立された後に離婚されるケースに見られることです。または文字の間違いによるものも考えられます。その場合、一般的には消したい面を磨き直し、新たに彫刻する方法です。文字が多い場合、費用も掛かることから、誤った文字の部分にパテで埋める方法もあります。簡易的で費用も安く抑えることもできます。ただし、パテで埋めた部分はどうしても本来の石の色と異なるため理解が必要になります。
石塔に戒名が彫刻されてますが、既にいっぱいにになっておりスペースがありません。
お墓に墓誌(霊標板・法名碑)を設置するスペースがあるようでしたら追加することに
よって解決します。万が一、設置スペースが確保できない場合は、石塔に彫られている古い戒名の面を削除するため磨き直し、「先祖代々之霊位」と彫刻し直し、新たに追加される戒名を彫刻されると良いでしょう。ただし、削除されたご先祖様の戒名に対し弔いはされるべきでしょう。
墓誌(霊標板・法名碑)に戒名彫刻するスペースがありません。
墓誌の表面に戒名彫刻が埋め尽くされている場合は、反転し裏面を使用することが可能です。
お布施の種類と相場を教えてください
開眼供養
宗派によっては「魂入れ」・「お性根入れ」などとも言われていま。新しくお墓を建立した際にお骨を埋葬し魂を宿す儀式を執り行う事を言います。施主から僧呂へ渡すお布施は3万円~5万円が目安とされています。ただし、遠方からきていただく場合はお布施と別にお車代(交通費)として5千円~2万円が相場といえます。
閉眼供養
開眼供養と逆に魂を抜く儀式です。宗派によっては、「抜魂式」・「御精魂抜き」などと呼ばれることもあります。施主から僧呂へ渡すお布施は3万円~5万円が目安にすると良いでしょう。遠方から来ていただく場合は別途お車代(交通費)5千円~2万円を包み用意する必要があります。「墓じまい」をする際も同様に同じ儀式を執り行う必要 があります。
デザイン墓石の金額はなぜ高いのでしょうか?
昔ながらの角型のお墓は通常、機械を使用し研磨されます。しかしながら、デザイン墓になると曲線など造形が施されているので、全て人の手による作業になります。時間も要しますし、特殊な機械なども使うことから時間と労力を費やします。よって、簡単な角型のお墓と比較しても金額が高くなることが分かります。
「墓じまい」にかかる費用をお教えください
お墓の大きさ・面積によって様々ですが、墓じまいにかかる費用相場は30万円~300万円程度と言われています。墓じまいをされて新たに納骨堂などに移すことになると更に数百万円の出費となりますので、焦らず家族で相談されることをお勧めします。
公営霊園と民間霊園では購入金額が異なるのでしょうか?
自治体で管理している公営霊園は、民間霊園と比べれば金額的に安く購入することが可能なことから申込応募数も多くなり、当たらない可能性も高くなります。民間霊園と違い公営霊園は石材店の指定制度も無いことから自由に選択することができます。
公営霊園と比べ民間霊園だと百万円以上高いと言ったこともあり得ます。ただし、面積の違い、お墓の種類の違いなどによって民間霊園の方が安価になる場合もありますので情報収集は必要であると考えます。
お墓を購入する際、地元の石材店を選んだほうが良いでしょうか?
地元で定着している歴史ある石材店は確かに信用があると言えそうです。ずさんな工事・質の悪いお墓を販売していればクレームなど増え、悪評が付いて回ります。信頼できる石材店を選ぶのならば店構え、お店の対応なども含め、あなたが信用できると思える石材店を選ぶことが良いかと思います。地元以外の石材店でも安心して任せられる業者もたくさんありますので、時間を掛け探すこともひとつかも知れません。
戒名を付けてもらう場合の金額をおしえてください
戒名を付ける際、名目としては「お布施」として納めるものです。予め相場を知っていることでトラブルを回避することができます。戒名を付けてもらう際、寺院や戒名の位号によって金額が異なります。「信士・信女」では10万円~30万円、 「居士・大姉」は30万円~60万円、 「院信士・院大姉」がつくと50万円~100万円以上が相場になるでしょう。あくまでも目安に過ぎませんが地域、宗派、寺院によって金額の幅も違います。直接に寺院などに聞きづらい場合は、葬儀社・石材店などに確認し、参考にしてはいかがでしょうか。